ドゥカティのバイクの歴史

世界的シェアも多いドゥカティの歴史

国内外を問わずに愛されているバイクメーカーの一種と言えばドゥカティを忘れてはいけません。
歴史を遡ること90年以上前、ボローニャに住む3人の兄弟によって設立されたバイクメーカーがきっかけとなっています。
アドリアーノ、ブルーノ、マルチェッロ・ドゥカティが、その父アントニオに支援を受けて会社を設立し、ドゥカティを立ちあげました。

当時は兄弟3人で経営を行い、社員2名、秘書1名という小規模会社として誕生したところから歴史が始まります。
経営もボローニャの小さな研究所を使って行われ、ひっそりと経営をしていたのです。
ファミリー経営のブランドとして小さく誕生した会社が、世界屈指のバイクメーカーとして定着するまで至っています。

コンデンサー制作から始まった

今でこそドゥカティと言えばバイクというイメージがありますが、会社設立当時はコンデンサー制作を行っていました。
コンデンサーと言っても侮ることができず、当時衝撃的な1ユーロコイン程度のハイスペックなパーツを作りだし、世に衝撃を与えたのです。
このことをきっかけにコンデンサーの生産数が急激に伸び数年後に売り上げも急上昇した結果、小さな研究所から工場へと移り住みます。

コンデンサーに留まらずカメラやラジオ、計算機など様々な商品を作り挙げ、ドゥカティの名はどんどん世に広まります。
この当時はバイクを全く作っていませんでしたが、名実ともにイタリアを代表するメーカーとなったドゥカティは、1936年に社員数が1000人を越えるまでの規模へと発展。
順調に成長を続けていたのですが、第二次世界大戦の荒波に巻込まれ、1度工場が破壊されるという大事件に至ってしまいます。

不屈の精神で復活したドゥカティ

戦後ドゥカティは、不屈の精神で急成長を遂げ、4ストローク原動機付き自転車を作り挙げます。
徐々にモーターサイクルを製造する企業へと発展を遂げ、途中二社に分岐するなどの転換がありましたが、順調に成長を続けました。

ドゥカティを代表するL型2気筒エンジン、トリレスフレーム、デスモドロミック・システムなど最高発明を誕生させ、レースにも参戦。
積極的にレースに参加することで世界にもその名を轟かせることとなり、トップレベルのバイクメーカーとして君臨することとなりました。
最先端技術を惜しみなく入れたマシンは他メーカーを圧倒し、輝かしい戦績を残したのです。

このようにドゥカティは元々はバイクメーカーとしてでは無く、様々な製品を製造する企業として誕生しました。
その時に培われた技術が、ドゥカティの最先端技術を搭載するマシンを作り挙げるきっかけになったと言えるでしょう。