元は航空機工業?BMWのバイクの歴史
BMWと言えば世界を代表するバイクメーカーの一種ですが、元々はバイクメーカーとしてでは無く、航空機工業にエンジン工業の会社が元となっています。
ラップエンジン工業とグスタフオットー航空機工業という二社が合併した後に誕生した、バイエルン航空機工業という会社が誕生したことがきっかけです。
航空機会社と言っても侮ることはできません。
航空機生産の全てを担っている会社だったからこそ、オートバイで必要なパーツも自社製造が可能で、高性能なマシンを製造することに繋がっています。
航空機会社の時に取り付けられていた青と白のエンブレムが現在のBMWのエンブレムにも採用されており、エンブレムにもその血は受け継がれているのです。
第一次世界大戦後からオートバイ生産へと移行
航空機エンジンの開発を中心に製造業を行っていた前企業は、第一次世界大戦後から徐々にオートバイ生産へと移行していきます。
ドイツに配線した後に飛行機の生産が制限されたことがきっかけとなったのですが、モーターサイクルエンジンは元々製造を行っていたこともあり、生産当初から多くの企業の受注を受ける事になるのです。
当初から最新技術を駆使したハイスペックなエンジンを発表しており、エンジン製造を中心に行った後、オリジナルマシン開発にも着手。
基本設計からこだわりを詰め込んで製造されたファーストモデルとして現在も愛されているのが、R32です。
こちらのマシンはBMWの特徴である水平対向2気筒、シャフトドライブの性能を惜しみなく入れ込み、多くのライダー心を掴むことになりました。
戦国時代を勝ち抜いたBMW
R32発売当初はモーターサイクルの絶世期。
ライバル会社がひしめき合っておりバイクの戦国時代と言っても過言ではありませんでしたが、その中でも輝きを放ち続けたのがBMWです。
レース参戦当初こそ戦績を残す事が難しかったメーカーですが、R32に改良を加えた結果誕生したR37の開発が行われたことで歴史が一変します。
他社を圧倒する圧倒的走りを見せつけレースで初めての優勝。
イギリスにて世界で最も過酷なレースとして知られるISDTに出場し、そこでも金メダルを獲得することとなったのです。
圧倒的な走りを見せつけその後も多くのレースで成果を上げ、世界各国にその名を轟かせることになりました。
その後バイクメーカーとしてだけではなく、1928年には自動車の生産もスタート。
バイクと同じく高級車両メーカーとしてもその名を轟かせることとなり、国内外を問わずに多くの人々を虜にしています。
エンジンを利用した乗り物を網羅する勢いで開発を続け、現在に至るまで飛躍を続けているのが、BMWの特徴でしょう。