バイクで加入義務のある保険
バイクに乗るにあたって加入する義務があるのが自賠責保険です。
これはバイク事故の被害者を救うための保険と言えるものであり、バイクを運転している人への補償はありません。
そこで、バイクの運転をするにあたっては自賠責保険だけでは不十分と言えます。
そこで近年保険が自由化されたことで登場している任意保険にも加入することが必要であると考える人が多いです。
ただし、任意保険にも種類があるので保険の特徴や選び方を考えて加入する保険を決めることが重要です。
任意保険の種類
任意保険には搭乗者傷害保険、人身傷害保険、対人賠償保険、対物賠償保険という4種類が基本となります。
この中でも特に重要となるのが搭乗者傷害保険と人身傷害保険です。
>>任意保険とは? : 基礎から分かる自動車保険
搭乗者傷害保険というのは事故にあった際に一定額を支払う保険です。
治療費を建て替えることが必要であるため、これがとても役立ちます。
健康保険や医療保険も使えるので自分に合った金額で加入する人が多いです。
人身傷害保険は過失の割合に関係なく被保険者が死傷した際の人身損害額を全額補償するものです。
交通事故というのは損害賠償金が支払われるまでに時間がかかることもあります。
そこで、人身傷害保険に加入していると示談が済んでいなくても契約金が支払われます。
対人賠償保険というのは自賠責保険で賄うことのできなかった保険金額の差額を補償する保険です。
万が一死亡事故や重傷を負わせた場合には数千万円以上の損害賠償が請求される可能性もあります。
そこで、無制限で保障を受けられるものに加入をしておき、そのような事態が起きたときに備える保険です。
対物賠償保険というのは事故を起こした際に物に対して支払う補償です。
自賠責保険では対物補償はありません。
そこで任意保険から補償を受けることが必要であり、多くの人は無制限で加入をしています。
保険に加入する必要性
バイク事故が起きた際、任意保険に加入していないと自賠責では補いきれない損害賠償が発生することも多くあります。
しかしながら、公道を走っているバイクの70パーセントがバイク未加入と言われています。
自動車よりも事故が起きた際のケガは重症化しやすいにもかかわらずこの状況は決して良いとは言えません。
保険に加入していない状態で事故に巻き込まれると多額の損害賠償を背負うこととなり一生を棒に振る危険性もあります。
そこで特に加入しておきたいのが人身傷害保険と搭乗者傷害保険です。
これらは一見両者同じように見えますが、保障内容や金額の違いから保険料が搭乗者傷害保険のほうが割安になります。
搭乗者傷害保険の場合には医療保険金が支払われることですが、支払金額が部位や症状によって設定がされています。
それに対して人身傷害保険は示談になる前に支払われることがメリットですし限度額までの全額補償が受けられる点も安心できます。
そのため保険料を抑えたい人は搭乗者傷害保険、できるだけ手厚い補償を早く受けたいという人は人身傷害保険を選ぶことが望ましいです。