バイクの任意保険加入率は40%程度に過ぎない
バイクを購入し維持するためには、必ず保険に入らないといけません。
しかし、法律で義務付けられているのは自賠責保険というものだけです。
もちろん、この保険でも一定の補償はなされるのですが、保険金額が低いなど、大きな被害が出た時には対応しきれません。
そこで、民間の任意保険に加入することも求められているのですが、実際には加入率が少ない状況です。
対人賠償と対物賠償は40%超の加入率で、搭乗者傷害だと27%程度、人身傷害に至っては13%程度となっています。
自動車の任意保険加入率と比べると、全体的にかなり低く改善される傾向も見られません。
やはりバイクは自動車よりも事故に遭った時の被害が大きいものです。
また、そもそも事故の発生率自体も高いのが現実です。
そのため、本来であれば自動車の保険よりも加入の必要性が高いとも言えるのですが、なかなか保険加入への意識が高まらないのです。
バイクの保険加入者が少ない理由とは?
バイクの任意保険加入が進まないのにはいくつかの理由が考えられます。
まず、事故となってもあまり大きな被害にならないのではないかという意識を持っている人が多いのです。
自動車だと、どこかにぶつかったり誰かに衝突したりすると、大きな損害を与えるようなイメージがありますが、小さなバイクではそこまでならないと思うのです。
しかし、たとえ小排気量のバイクであっても走行中にぶつかれば被害者が亡くなるなどの大きな被害につながりますし、相手の車や物を完全に破損してしまうことも珍しくありません。
高額な損害賠償金を請求される可能性は十分にありますので、直すべき意識と言えるでしょう。
また、バイクは趣味で乗っているとか、一年のうち長距離を乗るのは数カ月しかないというライダーが多いことも関係しています。
通勤のように毎日使っているのであればリスクが上がることもありますが、たまにしか乗らないのであれば、そのために高い保険料を支払うのはもったいないと考えるわけです。
しかし、事故はいつ起こるか分からないものですのでリスク管理はしっかりとすべきです。
バイクに乗らない期間がある場合は中断が可能
バイクを持っているものの、事情によって長期間乗らないということであれば、その間保険を中断することが可能です。
一度加入している保険を解約するのですが、その際に中断証明書を発行してもらいます。
この書類があると、後に保険に加入し直した際に等級をそのまま引き継ぐことができます。
等級引き継ぎをすることで、保険料が安くなる制度がありますので無理なく再度の保険加入がしやくなります。
しばらくバイクに乗らないということであれば、ぜひこの制度を利用したいものです。