スズキGSX-R1100Jの特徴とは
スズキGSX-R1100Jが持つ際立った特徴は、圧倒的な最高出力でしょう。
1986年に発表されたこのモデルは、当時としては異例の96kw(130馬力)という高い出力を誇っており、最高時速300kmも可能という触れ込みで注目を集めました。
実際に走ってみると、力強いトルクから生み出される推進力でグイグイと加速していきます。
中速から高速帯の走りは圧倒的で、わずかなスロットルの操作で滑らかに速度が上がっていく楽しさを実感できるでしょう。
もちろん、低速帯でもふらつきや不安定な挙動などは一切ありません。
回転数が低い状態でも安定したスムーズな走りを提供してくれます。
ですから、長距離のツーリングだけでなく街乗りでも使いやすいスポーツタイプのバイクを探しているという人にはおすすめのモデルです。
油冷エンジンを採用しているのも、GSX-R1100Jの特徴と言えるでしょう。
1986年から1992年の間に発売されたモデルでは、現在ではあまり見ることがない油冷システムを採用しています。
油冷は空冷と比較して冷却能力が高く、水冷と比較してシステムがシンプルでサイズが小さくメンテナンスがしやすいというのが強みです。
「クラシックスタイルのスポーツバイクに乗りたい」という人は、ぜひGSX-R1100Jをチェックしてみてください。
スズキGSX-R1100Jが高い人気を誇っている理由
スズキGSX-R1100Jが長年安定した人気を獲得している理由として、操作性の高さが挙げられます。
先述の通り、低速でも癖のない走りを提供してくれるので、ライダーとしてあまり経験がない人でも安心して乗りこなすことが可能です。
車体そのものはかなり大きいので取り回しには注意が必要となるものの、タイヤがしっかりと接地して車体を安定させてくれるので、急カーブや急勾配などもスイスイと進んでいくことができます。
GSX-R1100Jは大型バイクのダイナミックな走りを感じつつ、繊細なフィーリングや安全性も確保したいという贅沢な悩みをかなえてくれる1台ということができるでしょう。
ユニークなデザインも、GSX-R1100Jが人気を集める理由と言えます。
特に、初代モデルではフロントに丸目タイプの2灯式ヘッドライトが採用されていました。
このレトロ感漂うユニークなデザインはいまだに多くのバイクファンから支持されています。
また、1990年代前半まではフロントフォークに正立タイプが採用されていました。
レーシングタイプを含めて多くのバイクでは現在ほとんどが倒立タイプになっているので、「周りとは一味違うデザインのバイクがほしい」というバイクオーナーたちから引き続き注目されています。