ホンダ CBX400Fの歴史と特徴
ホンダ CBX400Fは1981年の東京モーターショーで発表されて、その後すぐに発売され1984年には後発モデルも登場しています。
この当時、ライバルのバイクメーカーは4気筒モデルの最新マシンを次々と打ち出していて、無骨なスポーツタイプやネイキッドスタイルの走行性能に優れたシリーズを販売し始めていました。
こうした時代の流れを追い、徹底的にライバルの研究をした上で発表されたのが、このホンダ CBX400Fです。
それまでのホンダのシリーズは、それほどエンジン性能が良くないという評価もあり、ライバル車に埋もれていたところもありました。
しかし、このホンダ CBX400Fによって評価は大きく覆ります。
エンジンの基本構造とチューニングを変えて、高出力に成功してレスポンスの非常に良い力強いマシンに仕立てたのです。
エア方式を使ったリアサスや最新のブレーキシステム、アルミ素材を使ったスイングアームなど、当時の最新技術を惜しむことなく投じてきました。
そのため、市販車としては初めての機能や装備といったものがいくつもある、画期的なモデルとして発表され、ライダーに大きな衝撃を与えたわけです。
このホンダ CBX400Fの登場によってホンダのシェアは大きく動きましたし、バイクメーカー全体のミドルクラスの方向性を大きく変えたと言っても良い名車なのです。
ホンダ CBX400Fが人気を集めている理由とは?
ホンダ CBX400Fが登場した時代は、バイクに様々な変化が加えられてきた時です。
その中でも、スポーツバイクとしてのジャンルを切り開いたモデルとして、強い存在感を持っています。
そのため、歴史的にも貴重なこのモデルを持ちたいというライダーは多くいるのです。
また、ホンダ CBX400Fのデザインは、いかにもホンダという外観でタンクからリアカウルまで流れるような美しい線を描いています。
カウルのカラーリングはクラシックな雰囲気が強く、旧車ファンの心をつかむデザインに仕上がっています。
ホイールの独特のデザインやシンプルなマフラー、他にはないユニークなステップホルダーなどは見ていて飽きません。
マシンにまたがって走らせてみると、高回転型のエンジンは気持ち良く抜けていく感じがあって、スポーツタイプとしての走りの爽快感をたっぷりと味わえます。
また、取り回しが楽でレスポンスが早いので、現代バイクにも負けない操作性を持っていることが分かります。
こうした、30年も前のバイクであるのに関わらず、現代バイクを知っているライダーが乗って楽しいと思わせてくれるレベルの高い作りが人気を保つ理由の一つとなっています。