カワサキ Z750FXの解説

カワサキのバイク

カワサキ Z750FXの歴史と特徴

カワサキ Z750FXは1978年に登場したモデルで、すでに10年近く続いていたZシリーズの1モデルとして開発されています。
同じ時代には、カワサキの世界戦略を担ってきたZ1000が日本でも販売されたZ1000MkⅡという形でフルモデルチェンジされています。
これを同じ流れを汲んで、Z2シリーズの中でモデルチェンジをしてこのカワサキ Z750FXが販売されることになりました。

基になっているのはやはり往年の名機として支持が高いZ750Fourで、Z1シリーズの特徴を持つ外装やホイールなどを組み合わせているのが特徴です。
そのため、70年代から80年代にかけてのカワサキの特徴を凝縮したようなモデルで、性能の面でもデザインの面でも代表的な存在となっています。

エンジン自体は前のモデルと同じですが、外観は大きく変わってきて当時のZシリーズの特徴である角型のデザインが積極的に用いられています。
そのため、レトロな感覚を与える独特の雰囲気と共に、アグレッシで重厚感が強いカワサキらしいマシンに仕上がっています。
このデザインのバランスがとても魅力的で、旧車としての良さを引き立てています。

エンジンも含め全体的に重たいボディーとなっていますが、力強い出力のエンジンでうねりのある走りを見せてくれるのも特徴です。
頑丈で安定感のある走りを楽しむことができて、ライダーの走る喜びを感じさせてくれる一台となっています。

カワサキ Z750FXが人気の理由とは?

カワサキ Z750FXは、人気のバイク漫画でも取り上げられ大きな話題を呼んでいます。
漫画ではレーサーが乗っていたということもあって、スポーティーな走りを見せてくれるというイメージがとても強く、多くのライダーの憧れの的となりました。
こうした印象は今でも強く残っていて、旧車好きの人がカワサキの走れるモデルを選ぶ時にはよくカワサキ Z750FXが上がります。
やはり、ライダーとしてはパワフルでマシンを操る楽しさを感じられるモデルというのはとても魅力あるもので、その代表と言えるのがこのカワサキ Z750FXなのです。

また、デザイン面でもカワサキらしい角ばった外観と無骨な雰囲気がファンを引き付けるものとなっています。
存在感のあるマフラーは大径のディスクブレーキなどは、インパクトがあり記憶に残る外観を作り出しています。
レトロな感じを醸し出すシートやライトパーツなどは、時代を感じさせる良さがあり、旧車好きの人の好みにはまりやすいです。
走りの魅力と共に、こうしたデザインのバランスの良さというのもカワサキ Z750FXの魅力で、現代的なスタイルのバイクに慣れている人でも心が動く一台です。