旧車の魅力って何だろう

旧車のバイクイメージ

多くの人が魅了される旧車とは?

バイク好きと一口に言っても、それぞれに好みのジャンルが異なります。
アメリカンスタイルのバイクのファンもいますし、レースタイプのモデルを好む人、小型のデザイン重視のマシンをいじるのが好きな人もいます。

その中でも、多くの人に愛されているのが旧車と呼ばれるタイプのバイクです。
旧車には明確な定義はないのですが、すでに製造、販売がされていない古い時代のモデルを指します。
一般的には1970年代以前のモデルを指すことが多く、国内外を問わずレトロ感やアンティークな雰囲気を持つバイクに高い人気が集まります。

旧車は自分で整備して大事にすること自体が楽しいという人もいますし、それに乗って最新のバイクにはない独特の走行感や操作のやり方を楽しむという人もいます。
それぞれに楽しみ方が違います。また、メーカーやシリーズに分かれて、熱狂的な旧車ファンがいるのも特徴的です。
そのため、同じようなタイプを好む人たちが集まって、各地にコミュニティーができています。
時には、地域や国を超えて旧車ファン同士が交流を持つこともあって、かなり奥の深いジャンルと言えるでしょう。

バイクの旧車が人気な理由とは?

旧車が人気なのは、いろいろな理由がありますが、まず操縦する時のマシンを操っている感覚がダイレクトという点が挙げられます。
現代のバイクはとても優れていて、走行性能が非常に高いのですが、電子制御やパーツの性能自体のおかげというところが大きいです。

一方で旧車には、こうした自動で様々な調整をしてくれるシステムがありません。
そのため路面状況を体全体を通じて直接感じ取れますし、ハンドルやアクセルを操作した時のレスポンスの感覚がよりダイレクトなのです。
確かに乗り心地や走行性という面では、現代のバイクの方がレベルはずっと高いのですが、乗って楽しいというのが旧車の大きな魅力と言えるでしょう。

同じような点ですが、旧車は乗りこなすのが難しいというのも一つの魅力です。
最新技術が搭載されたバイクは転びにくく、曲がりやすく、発進しやすい工夫がなされています。
そのため、極端に言うと初心者でもそれなりの走りができるわけです。

しかし、旧車はシビアな感覚とテクニックが求められるもので、技術が高くないと安定して走れないことが多いです。
この不便さがライダーにとっては楽しいもので、うまく乗りこなせた時の満足感はひとしおです。

また、マシンをいじりやすいというのも旧車の魅力です。
複雑な電子系統がなく、いかにも機械モノというバイクですので、いろいろと自分でパーツをいじっていく楽しみがあるのです。
乗ってたのしいだけでなく、いじれる楽しみもあるということでバイク好きにはたまらないジャンルとなっているわけです。