スマートICとは?基本を知っておこう
近年増加しているスマートICですが、スマートICを設置することによって交通量そのものが大幅に増加している地域も見られます。
高速道路を利用する上でとても便利な拠点となるだけに、基本的な部分を知っておきたいところです。
このスマートICとは、高速道路上に設置されている施設から一般道に出入りすることができる簡易型のインターチェンジのことです。
従来のインターチェンジと比較し、一般道からの乗り入れが非常にスムーズにできるのが大きな特徴です。
このスマートICには、大きく分けて2つのタイプがあります。
ひとつは高速道路に直接アクセスできるタイプ、つまりこのICを使えばすぐに高速道路に乗り入れることができるタイプです。
もうひとつは、サービスエリア・パーキングエリアに設置しているタイプで、こちらはまずSA・PAに入ったうえで本線に入る形になります。
通常のICとの違いは?
大きな特徴の一つが、無人の料金所であることです。
これは通常のICとの大きな違いであり、またスマートICを利用する上での注意点でもあります。
無人な分簡易型のETCゲートが採用されており、自動的に決済が行われる形となっています。
ですから、ETCを搭載した車両しか利用することができないのです。
現金やクレジットカードで決済することは、もちろんできません。
ETCを搭載していない車両がうっかりスマートICを使おうとすると、面倒なことになりかねないので注意しましょう。
一方で、通常のETCゲートとは異なりノンストップ通行ができません。
料金所としては「スマート」だけれども、ETCゲートとしてはそれほどスマートではない面も持ち合わせているわけです。
一旦バーの前で停車したうえで、ETCの通信が行われた後にバーが開いて通行することができるようになります。
一般道から高速道路に直接入ることもできる、しかも設置する側は従来の有人型のICに比べてコストもかからないといったメリットがあるためスマートICが増加しているのですが、一方でいくつかの問題や注意点も見られます。
例えば、スマートICの中には通行できる車種が限定されるものもありますし、利用できる時間帯に制限が設けられているところもあります。
あらかじめ確認しておかないと利用できない、といったケースも出てくるわけです。
また先述したように、高速道路本線に直接アクセスできるタイプと、PA・SAを通過するタイプがあります。
PA・SAを利用したい場合には、あらかじめ確認しておく必要も出てくるわけです。
問題としては、スマートICが設置された一般道に高速道路へアクセスするために利用する車が増加し、渋滞や騒音など引き起こす例も増えていることです。
便利な一方で、適切な活用が求められる設備と言えるかも知れません。